
GKEを中心としたマルチプロダクト・マルチリージョン対応アプリケーションプラットフォームの継続的改善
セッション概要
株式会社LegalOn Technologiesでは、事業の急拡大に伴い、50以上のマイクロサービスを含むシステムを「単一リージョン・単一プロダクト」から「マルチリージョン・マルチプロダクト」構成へ移行する大規模なリアーキテクチャを敢行しました。 本セッションでは、開発者の認知負荷を最小限に抑えながらこの複雑な要件を満たすために構築したアプリケーションプラットフォームの全貌を解説します。Google Kubernetes Engine (GKE) や Cloud Service Mesh を活用した基盤設計、Terraformモジュールと独自ツールによるクラウドやKuberentesリソースの抽象化、Google Cloudとシームレスに連携するOSSを活用したCI/CDの拡張、そしてSecurity Command Centerを用いたガバナンスまで、Google Cloudの機能をフル活用したプラットフォームエンジニアリングの実践知を、技術的な意思決定の背景と共に共有します。
想定オーディエンス・得られる学び
想定オーディエンス 急拡大するマイクロサービスアーキテクチャの運用・設計に携わるSRE、プラットフォームエンジニア GKEの大規模運用や、マルチプロダクト・マルチリージョン設計に関心のあるテックリード Terraformや自作ツールを用いた開発者体験の向上に取り組んでいる方 得られる学び 大規模GKE設計の勘所: 運用用・プロダクト横断用・国別用など、リソースの「統合と分離」をどう設計し、Cloud Service Meshでどう繋ぐかのリファレンスアーキチャ。 プラットフォームエンジニアリングの実装: 開発者が意識せずにGoogle Cloudのリソースを扱えるようにするための、Terraformモジュール(Starter-kit, AlloyDB-kit)設計と、Manifest自動生成ツール(k8s-gen)の開発運用およびソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)全体の継続的な改善事例。
セッション詳細
本セッションでは、グローバル・マルチプロダクト展開という複雑な要件に対し、Google CloudとOSSエコシステムを組み合わせてどのように「開発者が本来の業務に集中できるプラットフォーム」を構築したか、そのアーキテクチャと進化の過程を深掘りします。 マルチリージョン・マルチプロダクトを支える基盤アーキテクチャ 数千のリソース規模になるシステムにおいて、管理コストを爆発させずに拡張性を担保するための設計思想を解説します。 統合と分離の戦略: GKEクラスタの役割定義(基盤用、プロダクト用、国別用)と、Cloud Service Meshによる透過的なマイクロサービス間通信の実現。 階層設計: Google Cloud Folder/Project構成からNetwork Policyに至るまで、マルチテナント環境におけるセキュリティとガバナンスの確保。 インフラの「抽象化」によるゴールデンパスの提供 複雑なインフラを開発者から隠蔽し、セキュアな構成をデフォルトで提供するための仕組みを紹介します。 独自ツールとTerraform Module: 各マイクロサービスに共通で必要なリソース(Google Cloud Project、IAM、GARリポジトリ、Argo CD Application、サービスアカウント、AlloyDB、Kubernetes Namespace等)をセットで払い出すTerraformモジュール群や、組織のポリシーやベストプラクティスに準拠したKubernetes Manifestを自動生成するツール(k8s-gen)の開発・運用。 SDLCの改善:デプロイ自動化とInner Loopの高速化 プラットフォームの提供価値を「インフラ構築」から「日々の開発体験の向上」へ広げるための最新の取り組みについてお話しします。 Argo CDによるマルチ環境デプロイ: dev、qa、prd stageといった多層的な環境かつマルチリージョン・マルチプロダクトへのデプロイを、Google Cloudと連携させながらArgo CD Image UpdaterやManifest更新ツールを組み合わせていかに省力化・自動化しているか。 フィードバックループの迅速化: ローカルのコードをGKEクラスタ内で即座に動作確認できるMirrordの導入検証や、Argo CD PR Generatorを活用したPull Requestごとのプレビュー環境の払い出しなど、開発者がPRを作成する前後のリードタイムを極小化するための挑戦と学び。
